ゾ・ゾ・ゾンビ

社会学を学んでるFラン女子大生のゴミ

自己紹介

私が『ブログ』という媒体を扱うことは、約2,3年ぶりになる。

このブログでは主に映画のレビューというか私の中にある映画に対しての想いを好き勝手書いていきたいと思っている。

昔はAmebaで語彙力のないオタクみたいな文面で映画のレビューブログを書いていた。
当時私は高校生で、映画を見る余裕とインターネットの海を一日中潜って泳ぐ余裕の両方が備わっていた。
だが、学年が上がるにつれ受験や人間関係の躓きにより映画を見る余裕は自然と消え失せていた。

私は小学生の頃は読書、中学生の頃は映画を趣味に生きてきた。中でも私にとって映画とは特別なもので、自分の感情を代弁してくれるモノ、自分の知識や教養を高めてくれるモノとして重宝していた。
しかし、いつしかその気持ちは消滅し、映画を見なくなった高校3年生の私は生きる活力を失った。そのまま滑り止めの大学に進学し特にやる気もなくダラダラと過ごしていた。

何故、そんな私が今になって『映画ブログ』を書こうという決断に至ったか。
それは、1人の大学講師との出会いにある。

彼は、今年新任で私の通っている私立大学にやってきた。私は今もう3年生だが、特にやりたいこともなく、授業も適当に皆が取ってそうな講義を選んでいた。就活もやらない予定だった。
1年の頃から観光学の授業をしてくれていた講師との入れ替わりで彼がやってきたのだが、初めはどんな人なんだという単なる好奇心で第1回の講義を受けに行った。これが私の毎日を変える出会いになるとは思ってもいなかったのだが。

まず第1に彼は私たちに『観光』を『映画』(正しくは『映画館』)と結び付けて学ばないかと提案してきた。
そこでまず私は衝撃を受けた。
今までの『観光学』と言えば、『地域活性』や『インバウンド・アウトバウンド』、『国際化』など"観光"と聞いて一般人が思い浮かべる事柄から学びを施されてきた。
言わば、教科書的な学びであり、それらを根底から覆されたのだ。

このような提案をするぐらいなので、彼はかなりの映画通(というか多分めちゃくちゃオタク)で、自己紹介の時に「各個人好きな映画を教えてください」と言ってくる程だった。
元々の映画オタクの血が騒いだ私は興奮せずにはいられなかった。ちなみに私の一番好きな映画は『SAW』だ。(ドン引きされたのは言うまでもない)
これからどんな学びを受けるのか、楽しみだった。

第2に、彼の生き方や考え方は私の理想であった。
彼は人気の業界で働き、それも大都会で暮らし、更に独学で社会学を学び学者として論文を書きそれなりに評価を受けている人物だった。
社会学者』、『都会』…私のカッコいいと思うものが全て詰まっている。

さらに、講義では2回に1回映画を見て、その次の講義でそれについてクラス皆でディスカッションをするという形をとっていたが、そこでの彼の知識の深さ、語彙力、コミュニケーション能力、思考力、全てが完璧だった。
この人と話したい、近付きたい。そういった思いが私の中で強くなった。

そして、私はここで映画を見ることの楽しさを思い出すことになる。
毎回映画を見た後に書く感想の紙。私は表だけでは足りず裏まで書く始末だった。
映画の真意、何が響いたのか、どこが良かったか、それらを書くことは私の中で最高の快楽で最大の表現力だった。
馬鹿みたいに文を書いた紙を提出するのは最初は恥ずかしかった。だが、それを受けた彼は私に「君は良い文章を書くね」と褒めてくれたのだ。
今まで、小論文を直されたことはあまり無く、感想文を書けば発表してくれないか、掲示してよいかと教師から尋ねられる多かった(恥ずかしいので断っていたが)ために、文章を書くということは自分の何よりの表現力であると自負していた。
だが、尊敬している人に褒められるということはそれ以外に嬉しいことはなく、私の中で何かが変わり始めたのが分かった。

だが、師は褒めるだけではない。
「語彙力がないことはディスコミュニケーション
「『不味い』という言葉は別の言葉に置き換えられる。何故不味いのか、塩っぱいのか、苦いのか、それを言葉にすることで人は他に自らの想いを伝達することができる」
これは彼に言われた苦言である。
確かに私は、文という媒体では表現を操ることができるが、声を持った言葉という媒体では上手く想いを伝えることができなくなる。
それは語彙力と知識が乏しいのが原因であるのは明白だ。

尊敬している師にこう言われたのはショックであった。
だから私は考えた。
どうすれば自らを高められるか。
そうして行き着いたのは、やはり『書くこと』だった。
想いを綴り、整理することで人は感情を落ち着けることができる。

見て、考えて、書いて、整理して、公開する。
それを人に話すか話さないかは別にして、さらに『ブログ』という簡単な媒体で語彙力がつくかどうかも分からないが、考えを整理することに意味があると思っている。

長々と自分語りを書いたが、こういった思いで私はブログを書きたい。

ちなみに私はメンヘラだ。
好きな映画のジャンルは『ホラー』と『SF』、後は『ディズニー』
社会学を学んでいる〜とあるが今は本当に基礎的なことしか分からない。独学だし。

そんなただのひよっこ映画オタクだ。